31pieces

投稿した短歌などを載せていきます
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題詠100首 (世界と微かに繋がる手段)

そうやってあなたが笑うその度に胸の秘密は膨張してく

一日の終わりに白い狼は蒼い月夜を齎し謳う

憂鬱な月曜に立ち向かうため青空めがけて助走する朝

ひだまりの輪郭ゆるく解けだし まどろみの中に春の訪れ

少しずつ僕らの歩調がずれていく合っていたかも分からないまま

100均のビニール傘もオレンジの水玉模様に変わる夕立

だってまだ大人になんかなれないしお子様ランチも食べたくなるし

いくつもの飾りを捨てて走り出す私が私を取り戻すため

メレンゲよふわふわになれ優しくはなれないままの私の代わりに

街なんて呼べないようなこの町で飛べない理由をまだ探してる


仲良しで幸せそうな友達の彼氏に少し嫉妬している

「また今日も眠れなかったの?」新聞の配達される音に言われて

パーソナリティとかアイデンティティとかカタカナだらけの自己に溺れる

嫌なことあったのだろうぐつぐつと君はひたすらカレーを煮込む

型どおりここでさよなら言わなくちゃ 笑わなきゃほら手を離さなきゃ

Uターンラッシュは未だ他人事で自立の意味を考えている

溜め込んだ愚痴も涙も解放せよ全部まとめて受け止めてやる

誰しもが真っ直ぐ走れる訳じゃない 青春にだって格差はあるよ

「これから」をきちんとこの手で描くため青い表紙のノートを買おう

本当の貧しさなんて知らないね金欠だとか騒ぐ僕らは


くちばしで啄まれてく夢を見た 嘘は静かに綻び始める

放課後の職員室はコーヒーの香りで少し素直になれた

白いシャツばかり着てたね 残像がまぶたの裏にまだ残ってる

不意打ちで本音に触れて思い出すアイスクリームの天ぷらのこと

氷点下十五度の夜に葬ったはずの想いが微かに軋む

「真夜中のコンビニみたいな人ですね」君の笑顔の真意が読めない

もう既に手遅れなんて言わないで未来で一番早いスタート

透明になってしまったあのひとの言葉が呼吸を続ける永遠

毎日は闘いだからくしゃくしゃになるね アイロンかけてあげるよ

知っていた、でも騙されていたかった いちご牛乳みたいな嘘で


さいごの日ジャングルジムのてっぺんで二人並んで風を待ってた

笑ったり泣いたりしながらうたってる 世界と微かに繋がる手段

コカ・コーラの王冠はまだ宝物 王様にはもうなれないけれど

それまだ序の口でした 本当の痛みはきっと日の目を見ない

ロンドンなら霧に紛れて面影も探すことなく歩けるでしょうか

そこにある意図に気付かぬふりをして僕らは笑う少し俯き

今はもう更地になったあの家の藤の残像ちらつく五月

→(ベクトル)の原点だけは同じ場所 どんどんどんどん離れていくね

少しずつ僕らの世界は広がって手を伸ばしても届かなくなる

色褪せた青色ノートの隙間から三色すみれの押し花ひらり


初めての引っ越しはもう戻れない場所の重みをまだ知らなくて

クリックを重ねて何かを得たような錯覚をした 一歩も動かず

君と手を繋げる距離の関係でそれ以上でも以下でもなくて

あたしもう大人だからねこれくらいわさびと思って味わっておく

否応もなく幕は開き今日もまた演じきれないまま朝が来る

常識の微妙な境が見えなくて愛想笑いもできないままで

警戒音鳴り響く午後 世界から私の影がゆっくり消える

逢いたい人たちがいるんだそれだけで世界に光が瞬きはじめる

ソムリエは不要な人がべらべらと今日一日の愚痴を吐き出す

「災害」の予測変換に犀川を見つけてFをふと思い出す


言い訳はしない泣かないくじけない出来ないなんて絶対言わない

長縄跳びみたいに何とか飛び続ける目的が何か忘れてしまう

妊娠とか結婚だとか程遠くトイカメラ持って海に出かける

首筋を撫でてゆく風生ぬるくラムネ瓶透かし世界が弾ける

密やかな真夏の儀式 取り出したビー玉ふたつ川に葬る

「川岸の大きな栗の木の上」がひと夏だけの僕らのアドレス

離れても縁があるならまた会える 麦わら帽子はもう探さない

はぜながら夏の魔法は解けてゆく 線香花火がぽたりと落ちて

いつの日か済んだことにして笑えるかな 今日も歪なお団子を結う

引退が近付く放課後部室から見る夕焼けが好きだと気付く


ピンク色正しい女の子の色あたしに一番似合わない色

坂道をただ真っ直ぐに駆け上がる 振り向いたなら地平線に海

熱帯夜の輪郭ゆらり溶け出して夢との境が曖昧になる

淡々と正しいリズムで生きている 子宮の響きは地球に似ている

脳内の総選挙にてポジティブ党・ネガティブ党が舌戦中です

角が立つくらいに固く泡立てた生クリームに葬る痛み

さっきまでフルート吹いてたその口で君は鉛の言葉を吐き出す

お皿には標本のような秋刀魚の骨 母の前世は猫かもしれない

午前四時青い空気の片隅でどこへも行けずに空を見ていた

あの曲が流れて君が溢れ出すCDの裏側の虹から


痩せてゆく向上心に栄養が注がれてゆく皆と会えば

「ところでさ瀬戸内海って下のほう?」「方向音痴以前の問題」

口元がマスクで隠れ本当の笑顔はどれか気付いてしまう

思い出は溢れるように匂い立つ肩を並べて歩いた道にも

一応は女子な訳ですリプトンのおまけはやっぱり気になる訳です

この街に君が住んでることを知る 街の名前が意味を帯びてく

暗闇でもあの子は光を生み出せるこんぺいとうを星屑として

召喚の儀式めいてく会場に波立つアンコールの手拍子

恥ずべきは傷つけられたと思い込み自分ばかりを守っていた日々

曖昧で嫌いじゃないよが口癖の午後の紅茶のミルクティーの人

いつの間に早送りされていたのかな 陽炎はもう消えてしまった


いつからかずっと響いてた軋む音 発信源に今さら気付く

憂鬱はブルーでエコはグリーンで けど恋愛はピンクじゃないかも

天の河の正体はもう知っているきっとジョバンニの流した涙

ガチャピンとムックが並べばクリスマスカラー 2人でいればしあわせ

免罪符にもならないね傷付けた記憶で今も傷付いている

どうしても悲しい気分になりたくて体育座りで夜を待ってる

ため息も見上げた空も編みこんで夜の帳はすとんと落ちる

ぶつかった視線をいかに処理するかチェックテストは瞬くあいだに

長続きしないあたしも呼吸することは今でも続けています


もう君を想わないって決めたんだ 真冬・午後四時・仄白い闇

夕焼けが澄み渡ってゆく 終わりさえ良ければ全て良しって言える

目と鼻の先にいたのに名前さえ上手く呼べずに春は来ていた

忘れたい痛みも抱えて歩いてく 群青、紅、その彼方まで

続かないラリーの隙間を埋めていく卓球台を転がる笑い

出会えたからマイナス思考をゼロ思考くらいに変えてみたくなったよ

断ち切れたらまた結べばいい結び目の数だけ距離は近付いていく

通い合う電気信号 指先から君のシナプスまで届くように

戻れない場所の記憶が箱の中灯火となる 足跡は続く


 「好きなもの」「これからきっと好きになるもの」がたくさんあるんだ 行こう


題詠blog2009 | 15:02 | comments(3) | trackbacks(0)
完走しました(都季)

題詠blog2009、先ほど完走いたしました。

途中で歌が思いつかなくて立ち止まったり、周りの方々がどんどんゴールしてちょっと焦ったりもしましたが、マイペースに何とかゴールすることが出来ました。
見守ってくださっていた方(いるかな?笑)、鑑賞で取り上げてくださった方々、主催者の五十嵐きよみさん、ありがとうございました!
また、同じように題詠に参加している方々の存在がとても励みになりました。
自分の歌を詠めるのは自分一人ですが、同じ題で詠んでいる皆さんがいたので孤独ではなかったです。
100題、大変だったけど勉強にもなりましたし、楽しかったです。

ありがとうございました!
題詠blog2009 | 14:22 | comments(9) | trackbacks(0)
100:好(都季)

「好きなもの」「これからきっと好きになるもの」がたくさんあるんだ 行こう
題詠blog2009 | 14:01 | comments(0) | trackbacks(0)
099:戻(都季)

戻れない場所の記憶が箱の中灯火となる 足跡は続く
題詠blog2009 | 13:46 | comments(0) | trackbacks(0)
098:電気(都季)

通い合う電気信号 指先から君のシナプスまで届くように
題詠blog2009 | 13:43 | comments(0) | trackbacks(0)
097:断(都季)

断ち切れたらまた結べばいい結び目の数だけ距離は近付いていく
題詠blog2009 | 13:41 | comments(0) | trackbacks(0)
096:マイナス(都季)

出会えたからマイナス思考をゼロ思考くらいに変えてみたくなったよ
題詠blog2009 | 13:39 | comments(0) | trackbacks(0)
095:卓(都季)

続かないラリーの隙間を埋めていく卓球台を転がる笑い
題詠blog2009 | 13:37 | comments(1) | trackbacks(0)
094:彼方(都季)再投稿

忘れたい痛みも抱えて歩いてく 群青、紅、その彼方まで
題詠blog2009 | 14:26 | comments(0) | trackbacks(0)
093:鼻(都季)

目と鼻の先にいたのに名前さえ上手く呼べずに春は来ていた
題詠blog2009 | 20:36 | comments(0) | trackbacks(0)
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